金型の加工
金型を構成する金属は、素材に穴を空けたり切削して作られています。
その加工のほとんどは工作機械によって行われています。
旋盤
円筒または円盤形状の形にするための工作機械です。
工作機械の中でも数多く利用されています。
主軸に取り付けた素材を回転させながら、刃物を押し当てて切削していきます。

出展:TS-3000
ボール盤
穴を空けるための工作機械です。
リーマを用いて穴精度を高めたり、タップを用いてねじ切りも可能です。

中ぐり盤
ドリル等で空けられた穴を広げたり、精度よく所定の寸法に仕上げるための工作機械です。
バイトを用いる加工だけでなく、ドリル加工やフライス加工も可能です。
フライス盤
ボール盤や中ぐり盤で行う加工も可能な工作機械です。
高い汎用性を備え金型加工に多用されます。

研削盤
旋盤やフライス盤で加工された品物をより高精度に仕上げるための工作機械です。
刃物ではなく砥石を用いて、微小量ずつ除去することにより高精度を可能としています。

NC工作機械
Numerical Control(数値制御)で動作する工作機械のことです。
これにコンピュータを組み合わせるとCNC工作機械と呼ばれます。
マシニングセンタは代表的なNC工作機械で、フライス加工等が可能です。
また、自動工具交換装置を備えていなければマシニングと呼ぶ事は出来ません。
ターニングセンタは複合的な加工が出来る工作機械で、旋盤加工等が可能です。

放電加工機
金型製造で最も活用されている工作機械です。
刃物では加工が困難な硬い金属や細溝、深穴、複雑形状を加工可能です。
加工方法は主に型彫り放電加工とワイヤ放電加工の2種類が存在します。
どちらも、油等の液体の中で加工しますが加工物と電極(工具)間にアーク放電を発生させ融解・蒸発させることで加工していきます。
